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校長室だより

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平成30年5月19日更新

 

 新年度を迎え、一か月半が過ぎました。いつの間にか早春から初夏に季節が移り変わり、学園のメタセコイアもひと月余り前の入学式の頃は、新芽がやっと芽吹き始めたばかりでしたが、今はもうすっかり青々と若葉を茂らせ、正門通りの30本の並木たちが1年のうちで最も美しい季節になっています。
さて、今回は金光学園が積極的に進めてきている国際化教育・グローバル教育についての現状と今後の取り組みについて書かせていただこうと思います。
本校は現在文部科学省が進めているSGHA(スーパー・グローバル・ハイスクール・アソシエイト)校の指定を受けており、様々な取り組みを行っていますが、毎年約200人を超える生徒が、海外に行きホームステイを経験しています。一方本校を訪れる外国の方も年間100名を超えています。
海外研修も短期のものから1年に及ぶものまで様々ですが、それぞれ素晴らしい体験をしています。私は、大人になってからではなく、中学生や高校生の時に、海外で異文化に触れ、外国の方と交流することは、大変貴重な体験になると思っています。理由は何でも柔軟に吸収し、その経験を元に、さらに次への大きなステップができ、将来に生かせ、勉強できる時期だからであります。言葉の違いはもちろんのこと、考え方や民族、宗教の違いから、生活習慣や食べ物や服装に至るまで、感受性が豊かで、新しいことに果敢に挑戦できる10代の海外体験はとても大切だと思うのであります。そして自分たちとの違いを知り、その違いを尊重できるようになることは、生きていく上で大変重要なことだと思うのであります。
今年の学園の入学案内に卒業生の齋藤泰雄さん(ピョンチャンオリンピックの日本選手団団長で日本オリンピック委員会副会長・昭和42年卒業)が次のような文章を書いておられます。
「私は41年間の外交官生活を終えた後、現在日本オリンピック委員会(JOC)副会長として世界中に206ある、各国・各地域オリンピック委員会や国際オリンピック委員会(IOC)との関係の仕事をしています。思い返せば外交官を志望したのも、外務省退職後にオリンピックに関係しているのも金光学園在学中にAFS奨学生として1年間アメリカ合衆国に留学したのがきっかけでした。人生の中では様々な展開があり、時には予想していなかったようなことが起こります。サウジアラビア、ロシア、フランスに大使として赴任することなどは思ってもみなかったことでした。オリンピックに関わることなども同様です。これまで充実した日々を送ることができたのも『違い』に出会うことを楽しむ発想があったからだと思います。グローバリゼーションが進む中で1人で生きていくことはできません。また、多様化する社会の中では『違い』を排除するのではなく、包含することが平和につながっていきます。私が外交やオリンピズムに自然に入っていけたのは、『人をたいせつに 自分をたいせつに 物をたいせつに』という金光学園で学んだ精神があったからだと思います。」
と言われ、違いに出会うことを楽しむことや母校金光学園の合言葉の精神の大切さを書かれています。齋藤さんは、金光学園の生徒であった時のAFS奨学生での留学が原点だったと言われていますが、やはり若い時の経験がもとになっていると言われているのです。
海外の体験で得られる成果として以下のようなことがあると思います。
①外から日本を見ることによって改めて日本の良さや大切なことがわかる。
②知らないことを知り、知りたいことを知ることができる。
③異なった価値観に触れ、その意味を知ることができる。
④自分自身や日本のことをもっと知りたいと思う。
⑤未知の世界に飛び込むことに自信が持てるようになる。
⑥逃げないで苦労することや新たな経験から得られるものが多い。
など挙げればきりがありません。ほかの言葉で表現すれば、自分の視野を広げ、世界への関心を持ち、多様性を受容し、自己肯定感を高めるとともに、ストレスに対する耐性も身に付けることができると思うのです。
現在本校では希望者による海外研修プログラムは数多く、海外に持っている2つの姉妹校(オーストラリア・韓国)との交流をはじめ、春休みを利用したイギリス語学研修やニュージーランドでの異文化体験をはじめ、韓国仁川英語村研修などもあります。高校の修学旅行のオーストラリアコースやシンガポール・マレーシアコースなどでも、ホームステイを経験することができます。また現在は国や県や市が進めているプログラムも多く、それらに参加することが可能です。一方外国へ行かなくても、校内においてもイングリッシュキャンプやイングリッシュビレッジやエンパワーメントプログラムなどネイティブの先生や留学生と英語オンリーで過ごすプログラムも実施しています。
来年度入学する中学の新入生からは中3で現在実施している沖縄修学旅行に変えて、10日前後の海外研修を実施したいと思っています。(国や時期は検討中)今文部科学省が進めている小学校での英語の教科化や中高での英語の「読む・書く・聞く・話す」という4技能を習得することにも繋がっていくと思っています。中1や中2でこの海外研修を目指して、生きた英語を学び、中3で実際の海外研修を体験し、さらにその経験を高校での勉強につなげていきたいと願っています。もちろん海外へ出ていくことだけを考えているわけではありません。前述しましたように、今1年間に本校にやってくる外国の方々は長短がありますが、年間100名を超えていますし、様々な国々から来校しています。例えば1年間の長期で受け入れているAFSの留学生も今年はフィンランドからの留学生ですが、ここ数年だけでも、フランス・ブラジル・マレーシア・イタリアなど様々な国からやってきています。来月6月には台湾の高校生が29人来校しますし、9月には韓国春川女子高校から15名の生徒がやってくる予定です。毎年のことですが、10月には京都に留学しているアメリカの留学生が15人前後来校することになっています。それぞれ大変良い交流の機会になっていますし、生徒たちだけではなく、私たち教職員にとっても良い研修の機会になっています。
今年度も一層国際化教育・グローバル教育の取り組みを進めたいと思っているところであります。

 

 

 

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